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ANNOUNCEMENTS / 9月 5, 2023
スピンデジタル、PCベースソフトウェアエンコーダによるVVC 8Kp60およびHEVC8Kp120ライブエンコーディングを達成
2023年9月5日 ベルリン:スピンデジタルは、10ビットHDRで60fpsの8Kや120fpsなどの次世代のライブメディアアプリケーションとサービスを可能にするパフォーマンスと品質を最適化したリアルタイムエンコーダー(Spin Enc Live v2.1)の新しいバージョンを発表しました。Spin Enc Liveは、UHD-4K/8K、ハイダイナミックレンジ(HDR)、およびハイフレームレート(HFR)を備えたビデオフォーマットに重点を置いて、最高レベルの品質と圧縮を要求する革新的な放送およびストリーミングアプリケーション向けに設計されたプロフェッショナルHEVCおよびVVCライブソフトウェアエンコーダです。
Spin Enc Live v2.1は、カメラノイズ、スクリーンコンテンツ、ライブアダプティブビットレートアプリケーションコンテンツのエンコードの品質改善、および、最新世代CPUアーキテクチャに最適化し、VVC 8K60fpsおよびHEVC 8K120fpsのライブエンコーディングに対応しました。
パフォーマンスの最適化
ライブエンコーダは、幅広いSIMD処理(AVX-512など)とメニーCPUコアを含む最新世代のCPUアーキテクチャのパフォーマンスの可能性を最大限に利用するように設計されています。エンコーダは、多数のCPUコアが使用されている場合でも、約1〜3秒の低レイテンシーエンコーディングを維持します。
最適化の結果、エンコーダは8Kライブエンコーディングの新しいレベルのパフォーマンスに到達することに成功し、新しいハイエンドメディアアプリケーションを可能にします。
- VVCライブ8K 60fpsブロードキャストおよびストリーミング: VVCコーデックは、HEVCよりも品質と圧縮を大幅に向上させるように設計されています。スピンデジタルのVVCエンコーダは、8Kp60コンテンツを地上波放送などの帯域幅が制限されたネットワークやインターネット経由で非常に高い視覚品質でライブ送信できるようにします。
- HEVC ライブ8K 120fpsブロードキャストおよびストリーミング:HEVCエンコーダは、HFR(100/120fps)でリアルタイム8Kコンテンツの圧縮を可能にし、スポーツやその他のイベントの動きの激しいコンテンツのライブ伝送を可能にします。
- HEVC ライブ8K 60fps コントリビューション:最新バージョンのエンコーダは、イベント会場や制作スタジオからの 8K 60 fps 信号を、最大 250 Mbps の高ビットレートで 4:2:2 10 ビット コントリビューション形式でエンコードして送信することもできます。
- 8K3Dおよび12KライブVR:HEVCエンコーダは、3D立体視形式(2x 60 fps)の8K VRや12Kパノラマ(180/360度)ビデオなど、次世代レベルの没入型ライブ体験を可能にします。
- ライブ8K-4K-2Kアダプティブビットレートストリーミング(ABR):Spin Enc Liveは、UHD階層構成を10ビットHDRフォーマットでエンコードします。これらの階層は、HEVCまたはVVCでエンコードし、CDN配信のためのHLSまたはDASHでライブパッケージにすることが可能です。
- ライブ8K Content-Aware エンコーディング (CAE):HEVCおよびVVCエンコーダには、ヒューマンビジュアルシステム(HVS)に基づき、最大ビットレートの制約を超えることなく知覚品質を一定に保つ新しい知覚指向レート制御アルゴリズムが含まれています。このアルゴリズムを使用することで、固定ビットレート(CBR)エンコードと比較をして最大40%のビットレートを削減します。
品質の最適化
最新バージョンエンコーダの追加機能、品質の最適化、コーディングツール:
- Real-time temporal フィルタリング: カメラノイズのあるコンテンツの視覚的品質を向上させるように設計されています。この機能は、HEVCおよびVVCエンコーダに含まれています。同じ品質で12%のビットレートを削減します。
- スクリーンコンテンツコーディング(SCC):VVCには、リモートディスクトップ、ゲーム、コンピュータ生成画像(CGI)など、SCCコンテンツの圧縮を改善するためのspecific toolsが含まれています。UHDライブ向けに最適化を目指したSCCサポートが追加され、SCCコンテンツのビットレートを40%削減する事が可能になりました。
- 知覚最適化エンコーディング(POE)の改善:Spin Enc Liveには、圧縮効率と知覚品質を向上させるために、HVSのモデルに基づいてエンコーディングを決定するPOEモード POE modeが含まれています。エンコーダの POE モードが強化され、より幅広いコンテンツに対してクオリティを保証します。
- HTTP経由ストリーミングの改善:VVC エンコーダは、open GOP コーディングを使用した ABR ストリーミングをサポートします。アダプティブストリーミングサービスで必須のclosed GOPコーディングと比較して、open GOPを使用したABRストリーミングは、ビットレートをさらに節約し、全体的に知覚品質を向上させます。
ライブ ブロードキャストおよびストリーミングアプリケーション
Spin Enc Liveには、放送およびストリーミングのライブアプリケーションに必要なすべての機能が含まれています:
- SDIおよびTS-over-IPによる入力キャプチャ
- プリプロセッシングフィルター:スケーリング、フォーマット変換など
- VVCおよびHEVCビデオエンコーディング
- AACおよびMPEG-Hオーディオエンコーディング
- HTTPストリーミング:DASH, HLS
- TS-over-IPブロードキャスト:SRT, RIST, Zixi
IBC 2023でのオンサイトデモ
スピンデジタルは、9月15日から18日までアムステルダムのRAIコンベンションセンターで開催されるIBC 2023トレードショーで新しいライブエンコーダのデモンストレーションをします。
詳細情報につきましては: https://spin-digital.com/events/ibc-2023/
製品に関する詳細について
Spin Enc Live v2.1 はライセンス可能です。無償でのデモ版ご評価やお見積りにつきましては、下記のページからお申込みいただけます。
https://spin-digital.com/demo-or-quote/
Spin Enc Liveについての詳細情報
https://spin-digital.com/products/spin_enc_live/
Contact information
当社ホームページについて: https://spin-digital.com/contact/ email: info@spin-digital.com
日本国内のお客様:https://www.spin-digital-ap.com/ email: support@spin-digital-ap.com
スピンデジタルについて
Spin Digital Video Technologies GmbH(スピンデジタル)は、次世代の超高品質ビデオアプリケーション向けの高性能ビデオコーデックを開発しています。スピンデジタルのソフトウェアソリューションは、非常に高い解像度(4K、8K、および16K)、高ダイナミックレンジ、高フレームレート、広い色域、360°ビデオおよびバーチャルリアリティなど、最新の画像および強力なビデオ処理を必要とするメディアアプリケーションを可能にします。ベルリンに拠点を置き、国際的なB2B環境で事業を展開しています。世界中の顧客やパートナー、及び、様々なマーケットにその技術を提供しています。https://spin-digital.com/
商標について
“Spin Digital” および “Spin Enc Live” は Spin Digital Video Technologies GmbH の商標です。その他の商標は、所有者の財産であり説明の目的のためここで使用されています。