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ANNOUNCEMENTS / 7月 28, 2023

スピンデジタル、VVC/H.266ビデオおよびMPEG-Hオーディオに対応した高性能ファイルトランスコーダをリリース



2023年7月11日 ベルリン:次世代高性能ビデオコーデックを提供するスピンデジタルは、本日、VVC/H.266ビデオ及びMPEG-Hオーディオコーデックに対応した究極に最適化されたファイルトランスコーダ(Spin Enc File v3.0)の新バージョンをリリースしました。

VVC/H.266MPEG-H Audioは、日本国内でも総務省により次世代放送フォーマットとして指定されるなど、放送局や標準化団体による次世代の放送およびストリーミングシステムの基盤として、新しくより没入型のメディアエクスペリエンスを提供することになると思われます。

スピンデジタルは、2023年2月に発売されたライブUHD(4K、8K)アプリケーション用のリアルタイムVVCエンコーダに加えて、超最適化されたHEVCファイルトランスコーダにVVCおよびMPEG-Hオーディオサポートを追加します。OTT、VoD、ポストプロダクション、没入型メディアなどでファイルベースのワークフローを必要とするプロフェッショナルユーザーは、驚異的なトランスコーディングスピードで、4K、8K、それ以上の解像度にも対応するスピンデジタル独自のVVCコーデック実装によるトランスコーダでVVCの圧縮と品質の利点を得ることが可能となりました。

 

Spin Enc File v3.0の主な機能

新しいバージョンのトランスコーダの主な機能:

  • 最先端ソフトウェアHEVC / VVCエンコーダ:CPUパフォーマンスを最大限に利用できるように実装され、低ビットレートで高品質と高速エンコードを提供
  • 次世代オーディオ(NGA):MPEG-Hを完全にサポートしたことにより、パーソナライズされた没入型サウンドに必要なファイルエンコーディングのワークフローを構築
  • 視覚重視動画エンコーディング(POE):エンコーダには、新しく自社開発によるヒューマンビジュアルシステム(HVS)モデルに依存する品質最適化モードが含まれています。配信向けのビットレート設定で圧縮されたときに損なわれる映像の知覚品質を向上
  • 高精度プリプロセッシングフィルタ:トランスコーディングフレームワークには、エンコード前にさまざまな形式への変換に向けた用途の広い高性能で高精度のvideo processing libraryビデオ処理ライブラリも格納
  • VR向けに最適化:ファイルトランスコーディングワークフローには、一般的なVR / 360度ビデオ、プロジェクションフォーマット間の超高速変換が含まれ、最大16K解像度ビデオと3Dオーディオの高効率180/360度ビデオコーディングを提供

 

トランスコーディングプラグイン: FFmpeg 及び DaVinci Resolve Studio

Spin Enc File v3.0は、オフラインエンコーディングおよびストリーミングワークフローへの統合を容易にする2つの形式で利用可能:

  • FFmpeg: HEVCおよびVVCエンコーディングライブラリは、ファイルトランスコーディングワークフローでの使用を簡単にするため一般的によく利用されているFFmpegでのフレームワークのプラグインとして利用することが可能です。FFmpegにプラグインすることで、スピンデジタルの最適化されたHEVCデコーダ、8K HEVCからHEVC / VVCへのトランスコーディングワークフロー用に最適化された高精度の前処理フィルター、パーソナライズされた没入型オーディオコーディングのためのMPEG-HオーディオエンコーダもFFmpegインターフェースから利用可能
  • DaVinci Resolve Studio: DaVinci Resolve Studioにプラグインして使用する事も可能です。スピンデジタルのエンジンを使用してのHEVCエンコーディングをDavinci Resolve Studioから実現

 

高い圧縮品質と驚異的な高速トランスコーディング

Spin Enc File は、高い圧縮品質を驚異的なトランスコーディング速度で実現: エンコーダは驚異的なトランスコーディング速度で他社ソフトウェアソリューションと同様の品質(PSNR)を生成し、さらにハードウェアアクセラレーションソリューションよりも高品質なビデオを生成します。下記の64コアワークステーションで得られたベンチマークテストでのトランスコーディング結果は、スピンデジタルトランスコーダの品質とパフォーマンスを実証しています:

  • 他社HEVCソフトウェアエンコーダよりも高性能:スピンデジタルのHEVCエンコーダは、8Kビデオを最大30フレーム/秒(FPS)で処理、つまりx265の7倍のエンコード速度で処理し、同等の圧縮および品質レベルを確保
  • 他社のVVCソフトウェアエンコーダよりも高性能:スピンデジタルのVVCエンコーダは、8Kビデオを最大20フレーム/秒(FPS)で処理、他社のVVCエンコーダよりも高速でありながら、HEVCと比較して大幅にビットレートを削
  • ハードウェアアクセラレーションHEVCエンコーダよりも大幅に高い圧縮率:GPUハードウェアエンコーダと比較して、スピンデジタルHEVCエンコーダは、より高速なトランスコーディング速度で実行しながら、同じ品質(PSNR)で38%の圧縮節約を実現

 

A figure showing the relative file size for the same quality relative to Spin Enc File HEVC.
Video file size for the same quality (PSNR) relative to Spin Enc File HEVC (100%).
A figure showing the average transcoding speed in frames per second (FPS) at 50 Mbps on a 64-core workstation
Average transcoding speed in frames per second (FPS) at 50 Mbps on a 64-core workstation. The transcoding frameworks are based on FFmpeg. Spin SDK HEVC uses a performance-optimized propietary framework.

 

 

詳細とご利用について

当製品の詳細につきましては下記の製品ページに記載がございます。

https://spin-digital.com/products/spin_enc/

Spin Enc File 3.0 はライセンス可能です。無償でのデモ版ご評価やお見積りにつきましては、下記のページからお申込みいただけます。

https://spin-digital.com/demo-or-quote/

 

スピンデジタルについて

Spin Digital Video Technologies GmbH(スピンデジタル)は、次世代の超高品質ビデオアプリケーション向けの高性能ビデオコーデックを開発しています。スピンデジタルのソフトウェアソリューションは、非常に高い解像度(4K、8K、および16K)、高ダイナミックレンジ、高フレームレート、広い色域、360°ビデオおよびバーチャルリアリティなど、最新の画像および強力なビデオ処理を必要とするメディアアプリケーションを可能にします。ベルリンに拠点を置き、国際的なB2B環境で事業を展開しています。世界中の顧客やパートナー、及び、様々なマーケットにその技術を提供しています。https://spin-digital.com/

 

商標について

“Spin Digital” および “Spin Enc” “Spin SDK”は Spin Digital Video Technologies GmbH の商標です。その他の商標は、所有者の財産であり説明の目的のためここで使用されています。

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